忍者ブログ
世界を旅したあと日本で百姓に落ちついた。 こんないい田舎が残っている国が好きダナ。
[77] [78] [79] [80] [81] [82] [83] [84] [85] [86] [87]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

Family Blog
きむらちゃんと3びきの猫


朝帰ると茶の間には既に三女ヨシコと連れ合いの

ヨシミちゃんが起きて朝のご飯を食べていたり、夜勤明けの

ワタシに朝食を用意してくれたりと、いつもと変わらぬ

帰宅風景が展開されていた。、、が、、、、何かが違う、、

、、、連れ合いであるヨシミちゃん、、である。彼女の声が

聞こえてこないのだ。意図的に、沈黙を守っている。

ただならぬ重苦しい空気が茶の間を覆っている。

ワタシだけではない。ご飯を食べているヨシコが、

ストーブにあたっている猫の丸が、銀が、そんな空気を

察して、みんな、シーンと静まりかえっている。

「ど~したの?ヨシミちゃん、、、言いたいことがあったら

言ってしまったらど~よ?」

ワタシは張り詰めた空気を打開するため

何かを必死に我慢している彼女の、胸に渦巻く何かを全て

吐き出させる以外には解決はないと思い、言葉を投げかけた。

(その何かがわからないという不透明さが我が家の窓ガラスを

曇らせ見えなくしていた)






2009年3月8日nichiyo-bi編


家族とのバトルが大事

ヨシミちゃんとはもう33年来のつきあいにある。それでも

ときどきワタシたちは大バトルをすることがある。大抵はワタシの

了見の狭さや、てめ~勝手な言動が原因だった。


さて、今回のバトルでは、何が原因だったのだろう?

毎夜毎夜しつこい態度を繰り返すヨシコへの対応で疲労困憊し、

ストレスがたまりにたまって助けをヨシミちゃんはワタシに求めていた。

夜勤で老人施設の勤務についていた昨晩もワタシの携帯に助けの

メールも送っていた(勤務先は山あいにあるため施設にいる間は

メールも電話も基本的にはつながらない)いずれにしても、それに

ワタシは気づいてやれなかった。そのことが少しづつ少しづつ

彼女の不満というゴム風船を大きく心の中で膨らませていた。

そういう彼女の風船にワタシは気づかず、風船のふくらみをしぼませる

何気ない日常の優しい言葉やほめ言葉も、かけてはいなかった。

それどころか、貧しいながらも自分がせっせと夜勤勤めしながら生活

費を稼ぎ、たまに小旅行や温泉に入りに行く今の生活に、3人が3人とも

「みんな幸せだよな~」って勝手にそう思い込んでいた。ワタシはそういう

意味でヨシミちゃんが“突然”何に不満を持って、憮然と、重苦しい

沈黙を守っているのか、にぶさゆえに、全くピーンとこなかった。

そこにヨシミちゃんの鉄槌が“突然”上段の構えからブーンと振り下ろされた。




人はストレスが溜まりに溜まってしまうと何もかもが悪い方にしか

見えなくなっていく。唯一受け止めてくれるべきはずのパートナーの

ワタシが、何も察してくれない。美容室に行っても「きれいになったね」の

一言もない。教え子の謝恩会に行くのにお洒落着に着替えても「いいね」の

一言もない、、、、、ささいな日常のワタシの気のつかなさ、気遣いのなさ

表現の無骨さ、無口さ、、、、、そんな積み重ねが彼女の憤懣を最高高度に

到達させてしまっていたのである。人は「他を気遣う」ことがなければ

一緒には生きていけない。なぜかカミさまは、そう人間を創られた。

(きっと、人に愛をわからせるために。)

PR

コメント


コメントフォーム
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字


忍者ブログ [PR]
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新コメント
プロフィール
HN:
Oyazar
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索