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世界を旅したあと日本で百姓に落ちついた。 こんないい田舎が残っている国が好きダナ。
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Family Blog
きむらちゃんと3びきの猫


ヨシコちゃんの入院から19日。3月1日の公立高校の卒業式に始まり

今年も各学校の巣立ちの時を迎えている。そう言えばヨシコもパトカー

に毎日のように乗ることになる直前ポロッと言った「そろそろ巣立ちま

すか」ワタシに問いかけるでも、自分に言い聞かせるでもない、そんな

物言いでヨシコはワタシと手をつないで駐車場に歩いていく途上、そう

もらした。




2008年3月7日imadoki編


心のおべんきょう 3


ワタシと妻が大学生1年の秋に出会ってから今年で32年にもなる。

会ってから大学卒業まで一緒に暮らし、社会人新人時代1~2年を

互いに郷里で過ごしたほかは、今までずっと一緒にいる。この間

ムスメ3人に恵まれ、上の二人は、彼氏と一緒にワタシたち同様

東京の空の下に暮らしている。そして3番目の娘:ヨシコが二人の

手元には残った。この子を死ぬまでワタシたちは手元に置いておく

ことになるのかもしれないし、いや、はたまたビックリギョウテンの

白い馬に乗った頭巾姿の鞍馬天狗や怪傑ハリマ王、怪傑ゾロみたい

なワケのわからないおもしろさの男がさらいに来るのかもしれないし、、、、

それはワタシたちにもまったくわからないが。


ワタシが夜勤づとめをしている老人ホームには70~最高齢97才までの

人生の達人、人間の大先輩たちが52人暮らしている。彼ら彼女らのここが

ついの棲家。たった6畳一間の自室があるだけだが。朝6時半すぎに部屋の

ゴミを捨てに1階におりて来て、朝ごはんの7時半には食堂に全員がそろう。

8時半から整形外科クリニック、眼科、大学病院、床屋などにぽつりぽつり

タクシーなどで出かけ始める。中には、足腰が思うように動かせずに外部の

訪問介護員を頼んで掃除をしてもらったり身の回りの世話をしてもらう人、

別棟のデイケアサービス職員に連れられて入浴サービスを受ける人、

無料シャトルバスに乗って元気に買い物に出かける人、さまざまである。

しかし52人中どっこも体に異常がないなんて人は一人もいない。目立つか

目立たないかの違いだけであり、老人は皆どっかこっかにガタが来ている。

ヨロヨロ、ソロソロ、ピックリピックリ、杖突く人、手押し車を押す人、腰を

九の字に曲げて地面を擦って進んでくる人、よろめきながら手すりにしがみ

つき転倒をあやうくまのがれる人、さっき食べたと思ったら15分も経たないのに

また食事をしていないって食堂に舞い戻る人、「頭がおかしくなった」と泣き出す

爺さんも時たまいる。これが人生の達人の行く末のまごうかたなき現実の真実

の姿なのである。歳をとったからって人間はカミサマに近づくでも、包容力が増

し寛大になって、布袋様恵比寿様のように福福しくなるワケではないのである。

むしろ好き嫌いが鮮明になり、嫌いな人同士は真っ向からののしりあい、時に

泣き騒ぎ、赤子か幼稚園児を見る思いがする場面だってあるのである。

コトほど左様に、人間は自分の気持ちや頭脳、精神、肉体を高齢になったからっ

て自由自在に駆使して唯我独尊の神の境地になれるわけではない。

かえってある年齢を境に、人間の脳や体や内臓機能は日増しにしょぼくれていき

萎縮し、狭隘になり、機能しなくなり、ついに見えなくなって、土に還って行く。


かくの如くだから、16歳で心の病院に入院してしまったヨシコにおいてもまた

その弱って病気になった精神を、自分自身でも、あるいは有名なドクターであっ

ても、ワタシたち親でも姉でも、教師でも、治すとか矯正するなんてことが容易

にできる、な~んてことがありえないのは「ごく当たり前」である。


養老の滝の水を飲めば不老長寿を体現できる、そういう夢や理想を描くの

も楽しくっていいが、ぱっと飲めばぱっと若返ります、そんな魔法の妙薬は

現実問題万が一にもありはしない。あるのは毎日の良い食事、良い会話

良い眠り、良い笑い、そういうことの積み重ね。だからあせらない、気長に、

と自分で自分に言い聞かせる、、、近道や魔法は、一攫千金同様、ない。



残った心の病気Ⅰ

病気・・というものは身体に影響の出るものだけではありません。
心の病気というものも存在しています。
その中で代表的なものをいくつか挙げてみます。


1.躁鬱(そううつ)病
気持ちが極端に高揚する状態の躁状態と正反対に気持ちが落ち
込み、無気力・絶望感に襲われる欝状態を繰り返すものです。
また、躁鬱病ではなく、躁状態か欝状態のどちらかだけの短極的
なものもあります。現状では、躁状態の人に比べて欝状態になる
人の方が増加傾向にあります。

そんな欝状態になりやすい人のタイプとして、真面目で責任感が
強い人が挙げられます。そして、結婚や仕事の引退、病気・事故
等、近親者など死亡、また女性では出産などが原因として考える
ことが多いです。

また、欝状態は赤ちゃんへの退行とも捉えられることがあります。
愛する対象を失った際に生じるものという捉え方です。そしてそ
の失った対象に対する批判が自分に向けられてしまうのです。
その為に、自分を責め、自信喪失に繋がっていきます。

欝状態は、加速してしまうと自殺という段階にまで進んでしまう
傾向があるので注意が必要です。

注1:欝状態に陥ってしまっている人に対しての「頑張れ!」な
どの応援の言葉は逆にプレッシャーを与えてしまうので×

注2:欝状態の最も酷い時は動く気力もありませんが、
回復傾向に向かうと動く気力が取り戻されるので回復傾向の
時期の自殺に一番注意が必要です。



2.精神分裂病
主に妄想や幻覚に苦しむ症状が見られます。
時期的には青年期に発症することが多く、ひどくなると人格の
変化や感情の麻痺、人格の荒廃などが見られることもあります。

幻覚は、主に幻聴が多く、誰かが自分の悪口を言う声が聞こえ
たりするものです。

妄想は、多種多様で、周囲の出来事や人の言動が全て自分に
関係あるように聞こえる「関係妄想」  
絶えず人に監視されていると考える「注察妄想」、 
人に後を追けられていると感じる「追跡妄想」
自分の考えが周囲に漏れていると感じる「考想伝播」などがあり、
いずれも強い不安を伴います。ほとんどが周囲から見えないもの
を相手にしていることから意外な行動を起こしてしまう可能性もあ
ります。また、本人は精神分裂病にかかっているという自覚はほ
とんどなく、一人で話したり、笑ったりすることもあります。



3.心身症
心と身体と言うものはお互いに影響しあっています。 その例が
この心身症に表れています。心身症では、心に何か問題が生じ
た際に、それが身体に影響を及ぼしてしまうものです。
胃・十二指腸潰瘍、過敏性腸症候群、自律神経失調症、摂食障
害、円形脱毛症、頭痛、気管支ぜんそく、高血圧症、心筋梗塞、
狭心症、じんましん等です。

一般的に、心身症になる人は、過剰適応と言えるくらいに社会に
適応している人、感情や空想よりも行動を好むタイプに多いです。




4.自閉症
家族をはじめ、友人、知人など人と視線を合わせようとせず、
一人で居ることを好む人に多いものです。独り言やおうむ返しが
多く、言葉によってのコミュニケーションを取る事が出来ません。
小さい頃は泣くことも少なく、親にとっては手のかからない良い子
と見られがちです。しかし、無表情でそっぽを向いていたりと自分
の子供ではないように思わせてしまうこともありえます。そして、音
に敏感になることも多く、大きな音には平気で、小さな音に過敏に
反応するという普通とは反対の反応を示すこともあります。

自閉症の原因はまだ分かっていませんが、色彩感覚に優れてい
たり、複雑な計算を解いたり、何かを暗記したりとユニークで優れ
た才能を発揮する人もいます。それと同時に、成人期に達した際
にも症状が続き社会的な自立が難しい事例も多く見られます。




5.PTSD
PTSDとは「Post Traumatic Stress Disorder」(心的外傷
後ストレス障害)の略で、地下鉄サリン事件、阪神大震災などの大
きな生命の危機的な体験がトラウマとして作用したものです。

また、戦争や自然災害、融解に換金、拷問や強盗、窃盗、傷害事
件、脅迫などの犯罪事件、または、レイプ、セクハラなどの性的犯
罪の被害から起こることも多々あります。

症状としては、その出来事を繰り返し思い出し苦痛を覚えたり、繰
り返しその夢を見たりします。また、辛い出来事を咲いた意見する
ように感じたり行動したりすることもあります。

心理的に自分が自分でないような孤立感、や感情の狭まり、未来
が短縮した感覚などを感じるようになります。また、睡眠障害、
理由のない怒り、イライラ、集中力の低下、過度の警戒心などの
症状が出ることもあります。そして、常に前向きで、いつも明るく
はつらつとしているような人、悩みや弱さを自分一人で克服して
きたような人がなりやすい傾向があります。




6.神経症
神経症に関してはタイプが多様ですが、一般的には「ノイローゼ」
と呼ばれるものです。また特徴として原因がはっきりしています。
なのでその原因がなくなれば症状が軽くなり回復に向かいます。
例としては、何か大きな発表が近く、成功するか心配で不眠症に
なるものや、体調不良をガンではないかと不安に陥ってしまうも
のなど多種多様です。心理的な症状としては、不安や恐怖、抑
うつ感、強迫などで、身体的な症状としては、眩暈、不眠、下痢、
食欲不振、動悸などが起こります。これは、自我防衛機制(自
我を守る為のもの)に失敗して、無意識の願望や不安が表面化
して、自分や社会に受け入れられない形で身体的・心理的な症
状、行動に表れてしまうものです。

種類として、比較的短期間で収まるものが多く、突然強い不安
に襲われ、動悸や呼吸困難、眩暈、悪寒などが起こったり不安
定な精神状態になり、恐怖感に陥ることもある「不安神経症」
おかしいと分かっているのに、考えたくないことを考えたり、
やめたい行動をやめられなかったりするということを繰り返し、
そのために苦しみ悩んでしまうというもので、出かけにガスの
元栓を閉めたか何度も確認するなどの「強迫神経症」 
普通では恐れる対象ではないものに対して強い恐怖感を覚
え、その対象によって、対人恐怖、不潔恐怖、動物恐怖、疾病
恐怖、広場恐怖、高所恐怖、閉所恐怖など多様な症状があ
る「恐怖症」 
無意識の葛藤や欲求不満が運動の症状として転換され、目が
見えない、耳が聞こえない、立てない、歩けない、声が出ないな
どの症状が出て、特に人前で症状が誇張される傾向がある「ヒ
ステリー」
強い緊張や葛藤、過労が続き、疲労感、注意集中困難、焦燥
感、気力低下等の精神的な症状、また、不眠、頭痛、食欲不振、
ふるえなどの身体的症状を起こす「神経衰弱」
抑うつ気分、悲哀間、絶望感などが強く無気力となり、外界への
興味を失い、不眠や食欲不振にもなりうる「抑うつ神経症」
身体の些細な不要に過敏で、実際にはそうでないのに重大な病
気の兆候と悩む状態で、頭痛、めまい、動悸、不眠、記憶力減退
などが起こる「心気症」などがあります。


心の病気もまた、身体の病気と同様に早期発見・早期治療が大
切です。家族はもちろんのこと、自分自身でも、身体面だけに捉わ
れず、精神面での病気の対策も必要だと思います。

実際、自分自身で気づくことは難しいですし、自分自身がそうであ
ると認めたくないと思います。

身体的な病気異常に恐ろしい存在である可能性も十分にありえま
す。また、精神科というものもまた、遠い存在に感じるかもしれ
ませんが心が崩壊してしまう前に・・

専門家に相談することが一番の解決策です。 それだけは理解
してもらえると嬉しいです。

上に挙げたものは全体のごく一部と捉えておいて下さい。
心の病気は数え切れないほどに存在していて、解決が難しい分野
でもあります。

現代社会には不安や恐怖を抱く場が多く、そしてそういった症状に
悩まされる人が増加しています。心を病んでしまうことは、おかし
いことではありません。 例え、これを読んでくれたあなたの心が
健康であったとしても、それだけは認識しておいてもらえると
嬉しいです。

 そして、心に病気をもっている人を貶したり馬鹿にしたりすること
はけっしてやめて下さい!

最後にこれだけ言わせて下さい・・。 

「誰もが心の病気に陥る可能性は持っています。」


参考文献
1.「心の病の早期発見法」 福西勇夫著 河出書房新社
2.「心の病気―やさしく理解しよう― 愛光病院院長・医学
  博士:竹内和夫著 星和書店

2001.12.8

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