忍者ブログ
世界を旅したあと日本で百姓に落ちついた。 こんないい田舎が残っている国が好きダナ。
[13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

我が肉体をあやつる

2007-08-08 02:01:05 oyazの投稿 
若さとは、無茶であり、無謀である。


ワタシは小学生の頃からの野球少年であり

また鉄棒や床運動も体操部に進むほど得意だったし

泳ぎもほどほど何でもこなせ

スキーやスケートは飯を食わずにやるほど好きだった。


ジブンは万能なんだと半ば本気で信じていた。

中学では最初友達に誘われて体操部に入ったが

日の当たらぬ屋内でのあまりの暗く地道すぎる練習に

辟易し、物足りずに、体育館の窓越しに見える野球部の

元気ハツラツさに手招きされるように早々に転部した。

ところが体の大きさがまだ伸び盛りに至らなず、補欠。

たまの試合のチャンスでは「ここ一番で」打てなかった。

ワタシは中学生にして「挫折」した。


かといって勉強とて「中の中」

マンガ作家人気の時代、絵は得意なほうだったが

ジブンより数段上手いウエの人間がこの分野にもいた。

知、芸、体、どの分野においてもワタシは

「万能」でも「天才」でも「ここ一番に強」くもない

取るに足りない平凡な人間だと悶々と自覚させられた。

中学三年ではついに「家出」まで決行する。


あれから30数年、ようやくワタシも己が長も短も心得

「ここ一番の」度胸や運もつき、

やっと一人前の人間に近づきつつあるように思える。


今はホテルの徹夜勤務のバイトをこなしながら

日中は本業のハボタン栽培に引き続き突入し、水かけ、

土詰め、植え付け、防虫、スペースとりなどに追われ、

3日に一度の老人ホームの宿直勤務でやっと休息をとる日々。

「強固な意志で」「己が肉体をあやつる」とはこういうことだったか、

高橋尚子や野口みずきなどと比較するのも滑稽だが、

意志と肉体の葛藤の中の調整の仕方や

ギリギリの状況でもいかに精神を安定に保つか

など、彼女たちの限界を垣間見るようになぞらえながら、

ワタシ自身の後半ランに挑んでいる。




んまくなんか行かないんだよ世の中

2007-08-05 04:10:26 oyazの投稿 
久々に、20年前にどっちを買おうか迷った

東証一部上場の2つの現在の株価を見て、

思わず苦笑いしてしまった。


仮にAとBという銘柄にして言えば、

20年前はどちらも1株が750円前後で

80万円以内で1000株を買える水準の代物だった。

Bは、ワタシが営業マンとして出入りしている会社でもあり

あんなレベルの社員がいる会社よりは、Aという三菱系の

化学株のほうがきっと将来株はあがるだろうと、いい加減な

決め付けで結局ワタシはAの三菱系の株を買った。

しかしバブルがはじけ、A株を半値ほどで処分する羽目になる。


近年、小泉純一郎が「ぶっこわす」改革を断行し、ようやく日本の

停滞を続けた沈黙の10年にも終焉が訪れ、ここ最近の株高にまで

回復するに至った。


直近のA株は1130円になっていた。750円で買った株を20年間

持ち続けていれば、今頃、40万円ほどの儲けが出た勘定だ。

さて、バカにしていたB社の株はと見ると、、、、、、、

、、、、、「4760円」、、、、なんと

絶句するほどの、モノスゴイ驚異的な高値に跳ね上がっていた!!!

あの時、ワタシが、従業員を見下さずにB株を買っていたら、、、、

大手の三菱を買いかぶっていなければ、、、、

Aの10倍もの400万円ものウハウハする儲けを

この手に握っていた。

しかしどっこい、、、、A社の40万円さえ握っていない、、、


そーして思った」、、、、たとえ400万儲けていたとしても

きっと調子に乗ってその十倍も、百倍もの損を出して

ニッチモサッチモ行かず、線路にと飛び込むとか

わが人生は終わっていたことだろーと。


所詮、あくまでも、金なんぞというものは天下の回り物である、、、

ゆめゆめ、金を、おのが才覚であやつれるだとか

多ければ多いほどいい、などとは決して思わぬことだ。

金と量は、生きていられほどの、中庸が1番いいのである。







8月2日は猛暑の端境期

2007-08-05 00:39:00 oyazの投稿

7月中旬から播き始めた葉牡丹の苗が

今年はことのほか順調に元気に粒ぞろいに生育している。

と思ってホクホクして、月山まで湧き水を汲みにドライブ

何ぞしている間に、気温がみるみる30℃を超えたらしく

夕方ハウスに戻ると、若苗たちの1割以上が猛暑熱波に

やられて、日焼けし、枯死ししかっかていた。

「すわっ!」とか驚いてもはや、後の祭り。

人も含め、生物は、熱波で死んだら生き返れない。

いそいでたくさんの水を注ぎかけながら

「ゴメンンッ!」と涙ぐみながら謝ってみても、もう遅い。

生きかえれないのだ、いったん枯れたものたちは。

昨年の農業日誌を紐解けば、やはり、それまで涼しくさえ

あった気温が8月2日を境に真夏日に一変していることが

記録してあった。なんのための観察記録だったかと悔やまれた。

取り返しのつかない失敗、植物とはいえ、途中で

ワタシの注意や配慮の行き届かないことが原因で

この世から意に反して葬り去ってしまった事実の前に

誰にも話せない暗澹とした気持ちが尾を引く。

猛暑ノ夏ハオロオロ歩キ

2007-08-02 05:27:41 oyazの投稿 
ワタシの好きな番組NHKプロフェッショナルの流儀で

またまた、たまたま見たのだが

古野隆雄というアイガモ農法を日本で確立した男の

生き様が紹介されていた。

そのなかで古野がポツリと言う

「人間は本来自然の中で生かされている、、、

人間が自然をコントロールできるわけではない、、、」

日本でアイガモ農法を確立した男として取り上げられているのに

あるいは、世界的にも注目され、外国人の研修や視察が

頻繁に訪れるというのに

なんと謙虚で、本質の分かった人なんだろう、と思えた。


水の少ない今年、古野は、米の直播に挑むが

番組は、結局、この直播が失敗に終わる結末で終了する。

決して「成功談」ではなかった古野隆雄という人の話。


「なるようになる」そう彼は言う。

人のできることは人事を尽くしてやるだけやるが

あとは天命を待つしかない、そういう哲学が根底にあった。

おんなじ農業人として共感できる。


2年目の本格的百姓生活を迎えている今年

やっぱり、古野氏同様、ワタシも雑草には辟易している。

農作物の成長を上回る繁殖スピード、

二重三重に生き残り策や種バラマキの術を身に着けて

決してタダでは起きない(枯れない)脅威の雑草たち。

加えて、ナメクジたち、蛾と蝶とバッタたちと30度の炎天下で格闘、、、、


それらに「勝とう」と立ち向かい、人は根負けし、疲弊し、ついに

農薬を撒き散らし、自然をコントロールしたように一瞬錯覚する。

ほんとうは、ドラゴンボールの主人公たちが一段と強いスーパー某同様

雑草と昆虫たちもスーパー某に「進化」して生まれ変わる、その薬剤を

知らず知らずにまいているのも知らないで。


、、、「盛岡さんさ」祭が始まったことが全国ニュースで流れる。

6月の「チャグチャグ馬っこ」そして8月の「さんさ」、もうすぐ秋が来れば

盛岡の「秋祭り」行列、、、農業の節目節目には、祭が昔からあった。

そういう形式が、四季を通じてしっかり、そして本格的に

まとまって残っているのは東北では岩手県だけである。

別に、東北何大夏祭とか、地域振興や観光客誘致のために

企画された祭として人に媚びる類でやってきたワケではないから

岩手県の祭はあまり知られていない。、だから、実は

岩手県ほど祭の多い、宝庫、まほろばだと知る人は、そう多くない。


宮沢賢治と石川啄木と盛岡冷麺と中尊寺だけが名をはせたが

ほんとうに本格的にいい祭がいまだに老若男女に染みついており

代々、自治会と学校で、子どもたちに自然に受け継がれている、

これほど県民的スケールで行われ、自慢もPRもせず

淡々として、凛としている県を、ワタシはほかには知らない。
PR

コメント


コメントフォーム
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字


忍者ブログ [PR]
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新コメント
プロフィール
HN:
Oyazar
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索